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シルクロードオンラインのまったりのんびり プレイ日記です。
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いや、まだあとテスト2日あるんですが、
ざーっと書き上げてしまったので忘れないうちに、そして
データが消えないうちに(私のPCよく壊れるからサ)up。
ゲームにインするのはまだですが^^;
息抜きと銘打ってブログ更新です










 

 

剣の柄を握る手が、震えていた。
じわじわとしみ出した汗で滑りそうになる手を、強く握り直す。

 

 

 

俺は、生き物を、こ ろ す 。

人にとって害があるものらしいし、実際「人にとって害のある」例えば
害虫なんかはものの数秒で叩き潰していたのに。
何で、これほど怖いのだろうか。


いっそ、襲ってきてくれれば・・・やりやすいのに。
しかし、これもまた自分への言い訳かもしれない。


竦む足を奮い立たせ、俺はモボイ達に向かった。

 


襲ってくる様子がないモボイに、心の中で手を合わせる。
そして俺は意を決して慣れない感覚の剣を振りかぶった。

 

 

 


血が、飛び散った。

数瞬遅れて、自分の血も多少流れ落ちた。
モボイに木の切れ端で鋭く強打された肩口に微かな痛みがあった。

モボイが、次の攻撃を加えようともう一度振りかぶる。
俺はそれを今度はなんとか見よう見まねで盾で防ぎ、もう1度剣を振りかぶった。

 

 


モボイは、低く唸る様に声をあげて倒れた。
そして、驚くべきことにその体は光となって空気に溶けていき、
その光が自分の体へ吸収された。

 


「わっ・・・?」

 


何かの攻撃かと思い、身構えたが、すぐにやめた。
体がふわりと温かくなったのだ。なんだか、とても優しい暖かさだ。

 


「・・・・・。」

 

 

 

 

何故だかわからないがその後、モボイを倒すのに少し躊躇いがなくなった。
そうしてしばらくモボイ達を倒し、そろそろいいか、と思い
モボイが奪い取ったお金が落ちているのを拾い、ふと空を見上げると
もう赤く染まっていた。

 


「もう、夕方、か・・・」

 


どことなく夕方特有のせつなさを感じた。
もう一度少し数の減ったモボイ達の闊歩する草原を見やり、
俺は城内へ足を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城内へ入ってすぐ、城門の横にラピさんがいる。
ラピさんがこちらを見たので、そちらへ行き、モボイの事を報告した。

そして、回収したお金はどうすればいいのか、と訪ねると、
何とそのまま貰ってしまえ、と言われた。

・・・いやいやそれはまずいだろ、これ奪われた誰かのお金だろ?

 

と、そのことを聞いたら


「いいんですよ、どうせどのお金が誰の、なんてわからないんです。
 だって、誰もお金に名前を書いたりしないでしょう?」

 


と笑顔で言われてしまった。
うう、ラピさんには適いそうにないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


モボイ達を倒したことを伝えるために、
広場へ行ってリセさんを尋ねた。
もうあたりは薄暗くなっていて、人どおりも少なくなっているかわりに、
広場の向こうに見える家々に明かりがついていた。

 

 

 

 

 

「リセさん」

「ユーヤ、お疲れ様です。」

「すみません、遅くなました・・・」

「いえいえ、むしろ今日中に終わった事に驚いていますよ。」

「へ?」

 


リセさんがクスクス笑うので、思わず俺は目を丸くして聞き返してしまった。

 

 

「ラピの指導があったはずですから、モボイ達に取り掛かるのも時間がかかったでしょうし。 
 ・・・・怖かったでしょう?」

「あ・・・・」

 

 

そう、だ。たしかにモボイ達に手を下すのは怖かった。
モボイたちが怖い、というよりも平和な国で暮らしていた俺には、
生き物を殺すのが怖かった。


そのことをリセさんに話すと、リセさんはもの悲しげに笑った。
でも、何も言ってこなかった。

しばらく沈黙があったのだが、リセさんがおもむろに口を開いた。

 

 

「ああ、そうだ、ユーヤ。貴方を預かってくれる、という方がいますよ。」

「・・・預かる?」

「この町にいる間、面倒をみてくれるとおっしゃってくださった方がいました。
 どうされますか?モボイの件で報酬を渡しますから、それで旅館にお泊りになる、という
 方法もありますが。」

「・・・・どっちがいいんでしょう」

 


報酬があると言っても、ずっと旅館暮らしっていうのもなんだかなあ・・・
でも、その申し出をしてくれた人にも迷惑が・・・

 

そう思って悩んでいると、人の足音が聞こえた。
はっとなってそちらを見てみると、少し恰幅のいいおばさんで、
エプロンをつけている人がいた。服装は、見慣れない西洋風のものだったが、
なんだか親しみやすそうないかにも「お母さん」といった風貌だ。
少し急いできたのか、広場の銅像の光を反射する金髪が
乱れていた。

 

 

「ああ、こんばんは、リセ。もう時間もだいぶ遅くなったんで心配になって
 来てみたんだよ。昼の件はどうなったんだい?」

「こんばんは、マダム。ああ、それなら今・・・」

 


と、途中で言葉を切ってリセさんがこちらに視線をよこした。
その視線を追って、おばさ・・・いや、婦人もこちらを向いた。


まさか・・・

 


「ユーヤ、先ほど話した、あなたを預かってくれると言っていた方です。」

「おやぁ!あんたがそうかい!」

「あ、あの・・・はい。」

 


リセさんがにっこり笑ってこちらを紹介すると、おばさんは
胸の前で両手をパンと叩き、明るい表情でこちらの手を握ってきた。

 


「はじめましてだねえ!あたしはグラツィエッラ・ベナーリオっていうんだ。
 ぜひ、あんたを世話したいと思うんだけど、どうだい?」

「は、はじめまして・・・ユーヤです。えっと・・・」

 


ハキハキとしゃべる女性に、押されながらもこちらも自己紹介をした。

 


「あ、あの・・・・」

「なんだい?」

「ご好意はありがたいんですが、その・・・ご迷惑ではないんですか。」

「迷惑だなんて!こっちから世話したい、って言ってんだよ。」

「えっと・・・・」

 


でも、やっぱり日本人的な気質のせいか、どうしても躊躇してしまう。
助けを求めて、リセさんを振り返ると、
またニッコリと笑われてしまった。

俺は、なんだかその笑顔が「行きなさい」と言っているように見えた。

 


「じゃあ、その・・・お世話になってもいいですか」

「もちろんだよ、よろしくね!ユーヤ!」

 


婦人は朗らかに笑った。その笑顔を見て、
なんだか少し目頭が熱くなったのは気のせいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あのあと、婦人に連れられて住宅のたくさんあるほうに入った。
どうやら、婦人の家はベンチの置いてあるちょっとした広場になっている
ところに面しているらしかった。
家に入れてもらうと、こじんまりとしたものの、温かみのある
片付いた部屋が広がっていた。

 


「えっと、お世話になります。グラッツ・・えっと」

「あはははは!言いにくいかねぇ。あんた、外国(そと)の人みたいだからね。
 あたしのことはグラおばさんって呼んでおくれよ」

「はい、その・・・グラおばさん。」

 


指輪で翻訳できているはずなのに、どうにも名前で噛んでしまった。
覚えにくいし、言いづらい。なんだか恥ずかしくなって頭をかいた。

 

 

「さあ、ご飯の準備をするからね、部屋にあがって着替えておいで」

 


どうやら俺の部屋を用意してくれていたらしく、
2階の奥の部屋へ案内された。
片付いた部屋の木製のベッドの上に、服がおいてあった。
これに着替えろ、ということだろう。

俺は馴れない軽鎧を四苦八苦しながら脱ぎ、
とりあえずできるだけ綺麗にまとめてベッドの向かいにある棚の上においた。
ちなみにソードとシールドは、手入れの仕方がよくわからないので
とりあえずその棚に立てかけておいた。

後で、リセさんにソードとシールドの手入れの仕方を教えてもらおう・・・

 


そんなことを考えながら、俺はベッドに上半身だけ預けて
居眠りをしてしまい、グラおばさんに起こしにきてもらったのはここだけの話だ。

 

 




描写下手すぎすみませんorz
とりあえず、いろいろと設定を考えつつ。
グラおばさんはオリキャラです。ユーヤのおかんになってもらいます(何
ちなみにグラおばさんの名前はヨーロッパ人名前検索で
よさげなのをチョイス。愛称の略し方があってるかどうかは
ちとわかりません^^;

次あたりレーナを出す予定。でも彼女はヒロインでは
ありません。




 

 

 

 

 

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コメント
無題
ウマいヘタはよくわかんないけど、こんなかんじの本は好きだよ、私は(^-^)

次回も期待してるよ♪(^▽^)

・・・レーナって誰だっけ(-"-;)
【2010/02/28 00:44】 NAME[かりん] WEBLINK[] EDIT[]
無題
テストもがんばってね♪
【2010/02/28 00:46】 NAME[かりん] WEBLINK[] EDIT[]


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