２話目。

職業どうしようかな・・・・
書き手の悩みがそのまま本分に・・・；
話はあまり進まないですな。

あれから、俺はレタルディーさんの所を一度出て、
町の案内役であるという、あの銅像の前にいるリセさんを訪ねていた。

 

「あの、すみません。」

「はい？なんでしょうか。」

「俺、ここのこと全然わからなくて、それに、記憶もあいまいで・・・」

 

後者は嘘だ。けど、話がややこしくなりそうなので許してほしい。

 

「そうですか・・・でしたら、冒険者になってはいかがでしょう？」

 

は？

この人は今なんていった？冒険？
無理無理。俺は今までのうのうと学生をやっていた身だ。
いきなり冒険と言われても、何をするんだ？
普通に考えて、無理に決まってる。

 

「・・・あ、あの、どうしてですか」

「記憶が曖昧だとおっしゃったでしょう？でしたら、その記憶を取り戻すためにも
　各地を見たり、たくさんの人と話すのが近道だと思います。
　冒険者になれば、あちこちいけますよ。
　町の通行許可証も、ここ、コンスタンティノープルから、長安までの間にある
　主要都市のものは冒険者の方には配布しています。」

「で、でも・・・外にはモンスター？とやらがいるらしいですし、
　危険じゃないですか？」

「町の周りにいるモンスターはそれほど危険なものでもありません。
　なんでしたら、少し特訓してみますか？」

 

なんだか、とんとん拍子で話が進んでいく。
待ってくれ、俺はそんなものになるなんて一言も言っていない。

 

「で、でも俺ぜんぜん周りの人たちが持ってるような武器の使い方も知りませんし・・・」

「それも教えて差し上げます。どうです、やりませんか」

「・・・・・。」

 

できれば、早く帰りたいんだけど・・・。
今のところ俺を帰してくれる手がかりは何もない。
夢にせよ何にせよ、このままではどうにもならないのは事実だ。

 

「あの、では、教えていただけますか」

「はい。ではまず、レタルディーの所へ行って必要なものをもらってきてください。」

「え、レタルディーさんは医薬品を扱っているんじゃ・・・」

「彼女は、冒険者の手伝いもしているんです。
　各町の医薬品店で協定を結んで、旅人を応援しているのですよ」

「そうなんですか・・・・」

 

なんだか、よくわからないがとりあえず、俺はもう一度レタルディーさんを訪ねた。
すると、そこにはお客さんがいた。
なんだかずんぐりむっくりした、逞しい男性だ。

 

「あの、すみません」

「ああ、ちょっと待ってくださいね、ユーヤ。」

「すまないな。」

 

こっちが声をかけると、
その男性もこっちを振り向いて
軽く会釈をしてくれた。見た目はおっかないけど、
中身はそんなにでもないらしい。

 

「君、新人かい？」

「あー・・えっと。」

「お待たせしました。ユーヤ、今度はどうしましたか？」

「あの、リセさんと話して・・・」

 

それで俺は事の次第を話した。
なぜか、それを男性も聞いていたが・・・

 

「そうかそうか、君も冒険者の仲間入りなんだな！」

「まあ、それでは、少し待っていてくださいね」

 

二人ともすごい笑顔で俺のことを見た。
なんだ・・・？そんなに冒険者って楽しいものなのか

そうしてその男性と二人で待っていると、
レタルディーさんが何度か往復して、
大きな箱をいくつか持ってきた。

 

「それは・・・？」

「武器です。このあたりで主要に使われているものは・・・」

 

そう言って、説明をしてくれた。
戦い方にも、いくつか種類があるらしい。

 

まず、１つめにウォーリアー。
これは、自分の身を駆使して戦うやり方らしい。

武器は、ソードと盾、ハンドアックス、ブレードがあると。

なんか・・・・すごい疲れそう。

次に、チェイサー。
これは、神出鬼没に現れては変幻自在に
攻撃していくやり方、と。

武器は、クロスボウと、ダガー。

軽業みたいだな・・・

3つ目は、ウィザード。
これは、なんか空気中にあるらしい「マナ」とかいう
エネルギーを使って大ダメージを与える・・らしい。

武器は、スタッフという大きな杖。

ああ、もうファンタジーな事なんて驚かねえぞ。いまさら。

４つ目はウォーロック。
これは、まあ原理としてはウィザードと同じく
マナを使って相手に異常をきたすらしい。

武器は、ワンドと盾。

一度に大きなダメージを与えることはあまりないらしい。
じわじわ陰険型だな・・・。

５つ目は、クレリック。
これは、神様に対する信仰心やら何やらで
仲間を助けるものらしい。怪我を治したり、毒を抜いたりできるそうだ。

武器は、ロッドと盾。

信仰心か・・・・俺には無理かな、無信仰だったからな、うち・・・

 

そして最後に、バード。鳥？

クレリックとはまた違った形で仲間を助けるらしい。
体を軽くしたり、傷を受けにくくしたり・・・
ああ、あと人の中のマナを整えたりするらしい。

武器は、小型のハープ。

楽器なんて演奏したことないぞ、俺・・・・。

 

 

あと、大まかな分類をすると、

アタッカーと呼ばれる肉弾戦型が、ウォーリアーとチェイサー。
体力は高いが、魔法使い達に比べると攻撃力は低いらしい。

キャスターと呼ばれる魔法使い達が、ウィザードとウォーロック。
特に、ウィザードは攻撃力はあるが、とても体力がないらしい。
ウォーロックは、モンスターに襲われやすいらしい。
つまり、死にやすいってことか・・・？怖いな。

サポーターと呼ばれる援護型が、クレリックとバード。
クレリックは体力もあるが、
バードはあまり攻撃に耐えられないらしい。
あと、やはり魔法使い達に比べると攻撃力もなさそうだ。

 

ちなみに、この攻撃力と体力の関係は、自分がどっちを重視して
鍛錬するかにかかっているらしい。
でも、武器にはそれぞれの特性があるので、結局は役割で
だいたい戦い方は決まってくるんだとか。

さあ、ここまで聞いたが・・・・どうする、俺。
ライフカードは６枚だ。

 

 

目の前にそれぞれの武器が入った箱を置かれて、
頭を悩ませる俺がいた。

 

 

 

 

こんな感じで、２話目終了。
ほんと、ユーヤくんは何にしようかな。
そして、ヒロインを誰にして何しようか悩む・・・＞＜